TeraStation(TS3400)のデータをQNAPへ移行する
とあるお客様のご依頼でTeraStation(TS3400)のデータをQNAPへ移行することになった際のメモ
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設定メモ
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QNAPへのSSH接続を有効化する
QNAPのコントロールパネルの「ネットワークサービスとファイルサービス」の「Telnet/SSH」の「SSH接続を許可する」にチェックを入れておく
screenコマンドをインストールする
データの移行には時間がかかると想定されるので、その間にSSHセッションが切断されてしまっても処理が継続できるようにscreenコマンドをインストールしておく
QNAPにパッケージマネージャをインストールする
Install on QNAP NASからEntware-ngパッケージをダウンロードする
- QNAPのAppCenterの「手動でインストール」を選択し、ダウンロードしたパッケージをインストールする
[参照]ボタンでダウンロードしたパッケージを選択し、[インストール]ボタンをクリックする
[OK]ボタンをクリックする - デフォルトでは野良パッケージはインストールできません
Generalのリンクをクリックします
「QNAP Store以外のアプリをインストールできるようにする」にチェックを入れて、[適用]ボタンをクリックする - Entware-ngパッケージがインストールできた
パッケージマネージャを使ってscreenコマンドをインストールする
QNAPにSSH接続をする
# /opt/bin/opkg update
# /opt/bin/opkg install screen
# touch /var/run/utmp
# export TERMINFO=/usr/share/terminfo screen
TeraStationの共有フォルダにバックアップフォルダの設定をする
- TeraStationの「ファイル共有」から「共有フォルダー」を開く
- 共有フォルダー情報を開く
※意図しないファイル操作をさせないために、公開プロトコルは全て解除しておく - 共有フォルダー設定を開き、公開プロトコルのバックアップにチェックを入れる
QNAPのrsyncコマンドでTeraStationの共有フォルダ(バックアップ元)を見つけてみる
# rsync -avn rsync://[email protected]:873/ .
array1_win
QNAPの共有フォルダ(バックアップ先)を見つけてみる
# ls /share
win@
@マーク付きのパスを調べる
# readlink /share/win
CACHEDEV1_DATA/win
バックアップ元(TeraStationの共有フォルダ)とバックアップ先(QNAPの共有フォルダ)が確定したのでrsyncコマンドを実行する
確認のため--dry-run
オプションを付けておく
# screen
# rsync -avr --dry-run rsync://[email protected]:873/array1_win /share/CACHEDEV1_DATA/win
SSHセッションが切断してしまった場合は?
screenコマンドで切断されたセッションに再接続できる
# screen -ls
There is a screen on:
11014.pts-2.qnap (Detached)
1 Socket in /opt/tmp/screens/S-admin.
# screen -r 11014
screenコマンドを使っているとSSH接続を切っても実行され続けるので、指示だけ出してセッションを切断、頃合いを見て再接続して結果を確認するということもできる
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